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ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

接続詞と語順のヒミツ


英語においてとっっっっても重要な原則。それは、
「文の前の方にあることほど重要!」
ということです。話し手が強調したいこと、力点のあることほど前の方に来ます。理由・原因を表す接続詞についてこのことを見てみましょう。

 because  vs  so

I overslept because the alarm clock didn’t go off.
The alarm clock didn’t go off, so I overslept.


この2つの文は、たしかに、同じ意味です。中学校の試験問題なら「書き換え」とかで出てくるかもね。
でも、話し手の気持ちは少し違うのです。

  I overslept    because the alarm clock didn’t go off.

この場合は、「I overslept」のほうに話し手の力点があります。「寝坊しちゃったんだよ!」ってことのほうがまず先に頭に浮かんでいるんです。その理由については、いわば「付け足し」的に頭に浮かんでいます。先に来る内容が重要、というのは、自然に「どちらがまずさきに頭に浮かんでいるか」ということで、英語ではそう言う意味では実に「素直に」思った順番に口に出していると言えます。

それに対し

The alarm clock didn’t go off,  so I overslept.

は、「The alarm clock didn’t go off」に気持ちの力点が置かれています。結果は、まあそれほど重要ではない。「目覚ましが鳴らなかったんだってば!」 言い訳がましい(?)ですな。

That’s why  vs  so

That’s why~の重要な点は、とりあえずこれは文頭に来ると言うことです。

The alarm clock didn’t go off, so I overslept.
The alarm clock didn’t go off. That’s why I overslept.


似ていますが、気分はかなり違います。文をいわば「仕切り直している」ので、またここでも「前の方に来る内容ほど重要」が生きてきます。

 The alarm clock didn’t go off. 

   ↓

 That’s why I overslept.

 ようするに、両方とも重要なのです。 とくに、2番目の文の「That」は、前の文の内容全体を受けていて、それが「ど頭」に来ていますから、どちらかといえば、理由を2重に強調している状態となります。


中学や高校ではしばしば「書き換え」問題とかをやらされ、受動態を能動態に変えろとか、接続詞を入れ替えて同じ意味の文にせよとか指示されますが、それらは、表している内容自体が同じであっても、「キモチ」までは絶対に同じになりません。とにかく英語では、言いたいことの力点を表すため、語順にはものすごく重要性があるので、語順が入れ替わっていたらキモチも決して同じではないのです。


I overslept because the alarm clock didn’t go off.
The alarm clock didn’t go off, so I overslept.
The alarm clock didn’t go off. That’s why I overslept.


これらはすべて、表している内容自体は同じでも、そのニュアンスは全く違うのです。



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